
スパイシーなタコミートと新鮮な野菜の組み合わせがたまらないタコライス。名前の響きから外国生まれの料理かと思いきや、実は日本、沖縄生まれなんです。その歴史や特徴、そして自宅で手軽に作れる人気レシピをご紹介します。
タコライスとは?その特徴と名前の由来
タコライスは、メキシコ料理のタコスの具材を、お皿に盛ったご飯の上に乗せて食べる料理です。名前は「タコス」と「ライス」の2つの言葉が合わさって名付けられました。ちなみにスペイン語で「タコ(taco)」は軽食を意味します。海産物のタコではないことにご注意!
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タコスの具材をご飯にオン!
タコライスは、スパイシーに味付けされたひき肉(タコミート)と、レタスやトマトなどの生野菜、そしてチーズをトッピングするのが一般的です。
本来、メキシコ料理のタコスは、これらの具材を「トルティーヤ」というトウモロコシの薄い生地に包んで食べますが、タコライスではご飯と融合させています。
タコミートとは?サルサソースとは?
タコミートにはチリパウダーやブラックペッパーなど様々なスパイスが使われ、刺激的な風味とピリッとした辛さが特徴です。

一般的には、トマトを主原料に唐辛子やハーブを使ったサルサソースをかけていただきます。辛さが苦手な方のためにトマトケチャップをかける食べ方もあります。
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全体を混ぜて食べると、スパイシーな肉と酸味のあるソース、チーズのコクが合わさって、よりおいしく楽しめるのも魅力です。また、カリカリに加熱したトルティーヤチップスを砕いてトッピングすることで、食感をプラスすることもあります。
タコライス誕生の背景と発祥の地
タコライスはメキシコやアメリカにルーツのあるタコスにヒントを得ていますが、発祥は沖縄県であり、沖縄オリジナルの名物グルメです。

アメリカ兵のために生まれたB級グルメ
タコライスが誕生したのは1984年で、沖縄県本島の中北部にある国頭郡金武町(くにがみぐんきんちょう)が発祥の地とされています。
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考案者は、米軍基地キャンプ・ハンセンのゲート前にあった飲食店『パーラー千里』の創業者、儀保松三さん。当時は円高ドル安の影響で、お金に余裕がなかった若いアメリカ兵に対して、安価でお腹いっぱい食べられるボリュームのある料理を提供したいという店主の思いから、タコスをアレンジしたタコライスが開発されたのだそう。そして発祥の店『パーラー千里』の味は、1985年にオープンしたタコライス専門店『キングタコス』(通称キンタコ)に今も受け継がれています。

沖縄のソウルフードへ
タコライスはスパイシーな味わいとコスパの良さから、アメリカ兵だけでなく地元の人々や観光客にも評判を呼びました。現在では沖縄各地の店で提供され、学校給食に採用されるほど、大人から子どもまで万人に愛されるソウルフードとなっています。
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タコライスは、日本、中国、東南アジア、アメリカなど様々な国の文化を受け入れながら独自に発展してきた、沖縄の『チャンプルー文化』を代表する料理の一つとされています。
チリパウダーがなくてもOK!家庭で作れるタコライスのレシピ2選
ひと皿でご飯、肉、野菜が摂れるタコライスは、忙しい日の夕飯やランチにもぴったりです。ここでは、レタスクラブで人気の高いタコライスのレシピを2つご紹介します。

タコライス
【材料・2〜3人分】
〈タコミート〉
牛ひき肉…300g、にんにくのみじん切り…大1片分、トマトケチャップ…小さじ2、オリーブ油…大さじ1、チリパウダー、オレガノ、パプリカ、クミンパウダー…各小さじ1/2、塩…小さじ1、しょうゆ…少々
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トッピング用チーズ…適宜
〈サルサソース〉
トマト、ピーマン…各1個、玉ねぎのみじん切り…1/8個分、レモン汁…1/2個分、塩…小さじ1/4
レタス…2枚、アボカド…1/2個、レモン汁…少々、トルティーヤチップス…適宜、ご飯…茶碗2〜3杯分
【作り方】
1.タコミートを作る。フライパンにオリーブ油とにんにくを入れて弱火で炒め、にんにくが色づいて香りが立ったらひき肉を入れ、パラパラにほぐし炒める。全体に火が通ったらスパイスを加えてさらに炒め、ケチャップ、塩、しょうゆで調味する。

2.サルサソースを作る。トマトとピーマンは粗みじん切りにし、玉ねぎを混ぜ合わせ、レモン汁、塩であえる。
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3.レタスは細切りに、アボカドは1cm角に切り、レモン汁を回しかける。
4.器にご飯を盛り、レタス、タコミート、アボカド、サルサソースの順にのせ、細かく砕いたトルティーヤチップス、チーズを散らす。
(1人分600kcal、塩分3.2g 調理/飛田和緒 栄養計算/スタジオ食)

▶教えてくれた人 飛田和緒先生
料理研究家。テレビや書籍など、様々なメディアで活躍。旬の素材を使用する家庭の味を基本にしながら、独自のアイデアを盛り込んだ料理が人気。著書は「家族と歩んだ15年のレシピ 飛田和緒のうちごはん」(KADOKAWA)など。
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簡単タコライス
【材料・2人分】
合いびき肉…180g、トッピング用チーズ…適量、玉ねぎのみじん切り…1/3個分、トマト…1/2個、にんにくの粗みじん切り…1片分、レタス…1/3個、トルティーヤチップス…適量、温かいご飯…どんぶり2杯分
トマトケチャップ、オリーブ油、カレー粉、ウスターソース、しょうゆ、こしょう
【作り方】
1.トマトは1cm角に切って、ケチャップ適量であえる。
2.フライパンにオリーブ油大さじ1を熱し、玉ねぎとにんにくを炒める。香りが立ったらひき肉を加えてほぐすようにして炒め、カレー粉大さじ2/3〜1、ケチャップ大さじ2、ソース大さじ1、しょうゆ大さじ1/2、こしょう少々を加えて全体に味がなじむまで炒める。肉の色が変わって全体に火が通るように注意してください。
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3.にご飯を盛り、レタスを食べやすい大きさにちぎってのせ、チーズを散らす。2とトマトものせ、トルティーヤチップスを砕いてのせる。好みで粗びき黒こしょうやタバスコをふっても。
(1人分742kcal、塩分2.4g 調理/Mako(多賀正子) 栄養計算/スタジオ食)
▶教えてくれた人 Mako(多賀正子) 先生

料理研究家、 料理教室「Creative Kitchen」主宰。三男一女の子育ての中で生まれたアイデアを生かし、美味しく栄養たっぷりのメニューをテレビ、雑誌などで提案する。大の肉好き。
タコライスは、異文化の食が出会い、沖縄という土地で進化を遂げた料理。それぞれの具材の良さを引き立て合っているのが魅力です。ぜひご自宅でこの沖縄の味を楽しんでみてください。
文=レタスクラブ 監修=齋藤久美子(栄養士)
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