
菫(スミレ)は、人生2度目の「転生者」。前世では草花だったが、その当時、大事にしてくれた恩を返すため、たった一人の「対象者」を探し続けていた。しかし彼女には、本来備わっているはずの特別な嗅覚がなく、自分の「対象者」を見つけることができずにいた。
そんなある日、幼馴染みの烏羽(カラスバ)から紹介されたのが、この街に越してきたばかりの青年・琥珀(コハク)。初対面のはずなのに、なぜか前に会ったことがあるような…? 菫は琥珀が自分の「対象者」だと感じ、彼を幸せにしたいと強く思うが——。
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