
近年SNSでも注目を集めている「きょうだい児」という言葉をご存知ですか?
これは障害のある兄弟姉妹がいる人を指す言葉です。障害のある兄弟姉妹とともに育てられながら一方でケアを期待されたり、障害のある兄弟姉妹や親との関係や社会での経験など、さまざまな場面でその影響を受けたりすることが多いと言われています。
そんな「きょうだい児」の当事者への取材をもとに構成されたセミフィクション作品『妹なんか生まれてこなければよかったのに きょうだい児が自分を取り戻す物語』をお届けします。著者は社会福祉士の国家資格を持ち、福祉の現場での実務経験も持つ漫画家のうみこさん。障害のある妹や家族のためにさまざまな我慢を強いられた女性のエピソードを通して、「きょうだい児」の孤独や苦悩を描き出します。
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※この記事は、障害のある方々への差別や偏見を助長することを意図するものではありません。全ての人の人権が尊重される社会の実現を願い、そのなかで見えにくくなりがちな「きょうだい児」に光を当てることを目的として制作しています。
※本記事はうみこ著、Sibkoto |シブコト 障害者のきょうだいのためのサイト監修の書籍『妹なんか生まれてこなければよかったのに きょうだい児が自分を取り戻す物語』から一部抜粋・編集しました。
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透子は吹奏楽の名門校を目指してがんばっていましたが、別の高校を母親から勧められてしまいました。透子を妹の支援校の近くに通わせて、妹のお迎えをやってほしいのだという母親の意図に、彼女は気づいてしまいます。もしこんな状況になったら、あなたならどうしますか…?
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著者プロフィール
著者:うみこ
漫画家・イラストレーター。愛媛県出身。社会福祉士の国家資格を持ち、病院、介護施設、児童養護施設など、さまざまな福祉の現場での勤務経験を持つ。そこで出会った人々との関わりや、自らの視点をもとに、「家族」や「こころ」といったテーマを、やさしい筆致で描く作品づくりに取り組んでいる。現在は二児の母として子育てと創作に日々向き合っている。
監修:Sibkoto|シブコト 障害者のきょうだいのためのサイト
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障害のある兄弟姉妹がいる「きょうだい児」が共同運営する情報・投稿型ウェブサイト。体験談や本音、専門家による記事、イベント情報などが掲載・投稿され、情報の取得や交流の場となっている。インターネットでの情報発信を通して、きょうだい児の認知と社会的理解を目指している。
著=うみこ、監修=Sibkoto |シブコト 障害者のきょうだいのためのサイト/『妹なんか生まれてこなければよかったのに きょうだい児が自分を取り戻す物語』
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